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【第5回 直接光:太陽光とストロボ光の違い】 
2011年05月13日 02:39

cargot 
久しぶりに新しい記事です。
今回はかなり根本的な内容について触れてみたいと思います。

●「直接光」とは

光源から出ていて、直接被写体に当たる光のことを言います。光源は主に「太陽光」と「ストロボ光」があります。「蛍光灯」なども光源になるのですが、ここでは説明のしやすさのために除外いたします。後日出てくるかも。


●「太陽光」と「ストロボ光の違い」は何か

自然光(太陽光)だと綺麗に撮影できて、ストロボだと綺麗に撮れないのはどうしてでしょうか。
このふたつの光の性質の違いは何でしょうか。
ここはライティングを語る上ではとても重要なポイントになります。


●光自体にはふたつに違いは無い

実はこの二つにはあまり大きな違いがありません。
イメージとしては以下の2枚の写真になります。






ともに、四方八方に拡散する点光源ということになります。

それでは、どうして撮影時の印象が大きくことなってしまうのでしょうか。

実は上のイラストをよく見るとヒントが隠れていたりもします。

答えはコメント欄に書きますが、負けず嫌いな方は(w)イラストを見ながら考えてみてください☆
 
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2011年05月13日 03:03

1: sprite 
人間サイズからみると、太陽は無限遠の平行光源(DirectionalLight)。フラッシュは近接点光源(PointLight)だからでしょうか?
2011年05月13日 03:07

2: cargot 
●平行光と拡散光

太陽光も拡散光なのですが、地球上に到達する光は限りなく「平行光線」になります。
図にすると違いはこんな感じです。




なぜこのような感じになるかと言うと、地球と太陽の距離に大きく関係しています。
距離があまりにもあるため、ほとんど平行な光として地球に届くわけですね。
結果として後ろに出来る影はモデルとまったく同じシルエットになります。

一方、ストロボ光の場合は下のような図になります。




ストロボとモデルの距離が通常近すぎるために、色んな角度からの光がモデルに当たることになり結果として影はモデルよりも大きなものになります。
図のような高さからストロボをあてると、人の顔は下から光を当てられたような影が出来、足下は上から光を当てたれた影になり、自然光ではまず出来ない陰影がつくられるため非常に不自然な陰影になります。
もしストロボからの直接光で自然光に近い雰囲気で撮りたい場合は、十分な距離を取った場所にストロボを置く必要があります。ただそうなると光量不足、スペース不足になるケースがほとんどですが・・・。

オマケとして省スペースで自然光に近い光を作る方法をご紹介☆




光の入射角と反射角が等しくなる性質を利用し、パラボラアンテナのような形のツルツルの素材に反射させて平行光線を作り上げます。理想としてはモデルよりも大きな光ということになります。こうすることで太陽光と同じ陰影を人工的に作り上げることが理論的にはできるでしょう。
現実的にはかなり高度なことなので、やはり自然光に近い光の再現は多くのカメラマンにとって大きな課題となっているように思います。
2011年05月13日 03:08

3: cargot 
>spriteさん

コメントありがとうございます☆
まさにその通りですね!
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