「コスプレin幕張海浜公園」で一般客からクレームが来た旨を注意喚起する内容の日記。
イベント会場やロケ地でのルール違反を指摘したコスプレイヤーズアーカイブ上の日記が相次ぎ話題になっている。該当の日記には多数のトラックバックやコメントが寄せられ、大きな反響を呼んでいるようだ。
1件目は、11月30日に開催された「コスプレin幕張海浜公園」のイベント。「有料エリアの和庭園の中で、芝生に入るなという注意喚起があったにも関わらず、芝生に入った上寝転んで撮影していた」というクレームが一般客から入ったという旨の日記がイベント関係者によって投稿された。
話題に上がった日本庭園「見浜園」は、手入れの行き届いた穴場の癒しスポットとして一般客からも人気が高い。日記には「庭園はイベントの売りの1つなので、こういったことを機に使用が制限されるのは非常に残念。1人の行為がコスプレイヤー全体の印象になることを自覚してモラルある行動を取って欲しい」と続けられた。
該当の日記には12月19日時点で47件のトラックバックが寄せられ、トラックバックした人たちからは「マナーを守って会場を長く使えるようにしてほしい」「コスプレに興味が無かった人に嫌われるのは嫌だ」など賛同の声が上がった。
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「コスプレin幕張海浜公園」で一般客からクレームが来た旨を注意喚起する内容の日記。 |
「コスプレin幕張海浜公園」 【http://www.cosp.jp/event_info.aspx?id=81074】
続いては、12月14日に安城産業文化公園デンパークでロケをしたコスプレイヤーの日記。「洗面台にて、禁止されているはずのウィッグカットがされ、ウィッグの切れ端が洗面台や床に散乱していた」と現場の写真付きで紹介した。
デンパークは愛知県安城市にある植物や洋風の建造物に囲まれた公園施設。コスプレ撮影に寛容な姿勢を採っている事から、中部在住のコスプレイヤーにとってはロケ地としての人気が高い。
日記では「後片付けを代わりに行ったが、今後使用禁止にならない為にも、今一度モラルを守って楽しく使用したい」とルール順守が呼びかけられた。該当の日記には12月19日時点で145件もの大量のトラックバックが寄せられ「借りた場所を元に戻すのは当たり前のマナー」「愛用の場所なので使えなくなるのは悲しい」などのコメントが寄せられた。
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安城産業文化公園「デンパーク」で禁止されているウィッグカットが行われ、カット済みウィッグが散乱していたことを注意した日記。 |
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1年ほど前にデンパーク側が発信したTwitter。施設を大切に使用していきたい。 |
「安城産業文化公園デンパーク」 【http://www.cosp.jp/event_place.aspx?id=275】
会場のルールや禁止事項の再確認を コスプレイベントが開催されている公共・民間施設は、そもそも「コスプレイヤー向け」に存在している訳ではなく、イベンターが施設側と交渉した結果、厚意でコスプレイベントやロケ撮影を受け入れてもらっているのが現実だ。今回の事例では、違反に気づいた人の機転や施設側の厚意によって会場の使用禁止にまでは至らなかったものの、今後もこういったルール違反が続けば、施設側からコスプレへの貸し出し条件の変更が検討される可能性も十分考えられる。
コスプレイヤーによるルール違反で施設側に苦情が寄せられたケースは、以前から全国各地に存在するが、「たった1人のルール違反が大きな問題となり、結果的に会場が使えなくなってしまう可能性もある」という事を肝に銘じつつ、今回の件をきっかけに、”イベントの公式サイトや当日渡されたパンフレットで会場のルールや禁止事項を再確認する”という習慣を再認識して、1人1人が責任を持って楽しくコスプレが出来る環境作りを心掛けてほしい。
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