雨滴が弾けるリアルさを追求するために、禁断の地毛(!)でチャレンジされたそうだ。 【撮影/ユッーキー、モデル/千雨】
ゴールデンウィークに合わせた5月4日(月)〜10日(日)に、静岡県浜松市の「ノンアート・フォトスタジオ」の開設2周年を記念した企画イベント「ノンアート祭」が開催された。アーカイブニュース編集部が会場の様子を取材してきたので、そのレポートをお届けする。
会場となっているノンアート・フォトスタジオは、2013年5月に静岡県浜松市にオープンしたコスプレ撮影スタジオだ。当初はオーナーであり「ノンアート祭」主催者でもあるユッーキー氏(ID:94836)が自身の撮影セットの延長として作り始めたが、カメラマン仲間の協力も得て工事・改装を重ね、現在では3棟からなる大型スタジオとなっている。
本イベントはスタジオ開設から2年間の集大成として”ノンアート11人衆”および6名のゲストカメラマンによるコスプレ写真のパネル展示を中心に、コスプレ撮影の様々なシチュエーションを想定したワークショップやフォトセッションなどのプログラムが連日実施された。
「究極のブース詐欺写真」と称した至極の作品達 コスプレ写真のパネル展示では、「究極のブース詐欺写真」というコンセプトでノンアート・フォトスタジオ全ブースで撮影された、計27点の作品が大判で展示され、多くの来場者らがそれらの作品を熱心に見入っていた。
 |
「究極のブース詐欺写真」というコンセプトで27点の作品が展示されていた。 |
写真展で並べる作品の製作にあたっては、まだ誰も見たことのない「ノンアート」を表現するため、コスプレイヤーズアーカイブに掲載されているノンアート・フォトスタジオで撮影された約9,000枚もの写真すべてに目を通し、どの写真でも使われていない構図を導き出して創りあげたそうだ。
 |
展示撮影モデルの千雨さん(ID:14857)。作品と同じく、魔法少女まどか☆マギカより暁美ほむらのコスプレで在廊中の姿。 |
コスプレ撮影の真髄を感じ取れるワークショップ 会期中は、写真撮影に関する実演講座や水撮影サービス、緊縛体験コーナーなど、カメラマン・コスプレイヤーが独自の特技や趣味を発揮し、体験できるワークショップが開催された。
最も人気が高かった水撮影講座は、参加者が200名にも達し、撮影の実演も3時間にわたって行われた。ユッーキー氏は水撮影講座の人気を「水撮影ができるスタジオが全国で増えたものの、未だ水撮影の技法が向上していないことが理由なのでは」と分析する。
 |
会期中に開催されたワークショップや撮影サービスは連日盛況。 |
20を超えるイベント内企画には、技術面に関するものだけでなく理論面におけるテーマの講座などもあった。はる餅氏(ID:282847)が講師を務める講座では、「突き詰めて撮影するカメラマンと、長丁場や辛いポージングを問わず最後まで付き合ってくれるコスプレイヤー」双方の信頼関係を築く方法、という参加者からの質問もあり、はる餅氏がそれに熱心に答える姿が印象的だった。
 |
【撮影/はる餅、モデル/白咲ハル】 |
UM氏(ID:14497)のようにカメラマンとコスプレイヤーの両方を兼ねる講師もおり、コスプレ撮影の上手な進め方など両者の目線で感じ取れるからこその話題で多くの人気を集めていた。
 |
【撮影/あばし、モデル/UM】 |
|