レイヤー、クラウド〈イメージ〉
今回の目次 ・戦国のコスプレSNS ・00年代前半〜Cureの時代 ・00年代後半〜カイブ登場、2強時代への突入 ・黒船?ツイッター襲来す! ・形を変えて激突する2大コスプレSNS! ・墓標は何を伝えるか
この連載はコスプレイヤーズアーカイブニュースの中で行われている訳ですから、やはりまず、カイブに関する内容であるべきなのです。 カイブとして世に問うべき事を扱うべきなのです!
それはそれとして、今回の話題はまずレイヤークラウドです。
・サービス終了のお知らせ コスプレ画像投稿SNS レイヤークラウド http://layercloud.net/statics/service_end
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レイヤークラウドよりサービス終了のお知らせ |
7月31日15時をもって、レイヤークラウドは全サービスを終了し、アクセスできなくなるそうです。 現在は自分のアップした過去画像を、まとめてダウンロードできる機能を提供しています。 発表が7月13日で、終了まで2週間少々というのは短いですが、急に決まったのかもしれません。 とにかく、おつかれさまでした。
レイヤークラウド略してレイクラは2011年にオープンしたコスプレ画像投稿サイトで、運営は株式会社ジーエムダブリュ。 pixivみたいに写真にタイトルを冠したり、タグを入れたり、点数をつけ合ったりする機能を売りにしていました。 アート指向の美麗な写真が多く投稿され、見応えがありました。 最盛期は雑誌コスモードとコラボ投稿企画を打ったり、Cureとカイブに次ぐ第三勢力として認知されました。 一方、コスプレ写真のクオリティを競う風潮から、気軽に写メや集合写真をアップできる雰囲気では無かった事、また右クリックで簡単に画像がコピーできてしまい、無断転載の温床になってしまった事などで、当初の勢いを失って次第にユーザー離れを起こしていきます。
戦国のコスプレSNS レイクラの最終的な登録者数はレイヤー/非レイヤー合計で約34,000人。カイブの登録者は7月末現在で約410,000人ですから、およそ8%規模ですが、コスプレSNSで登録者を5ケタ台に乗せるのは、意外と難しいのです。ちなみに英語対応しているCureは約850,000人だそうです。 よく考えたら、同じような趣味用のSNSなら1,2個使えば充分。わざわざ複数のSNSに登録してアカウントをいくつも持つのも面倒でしょう。 レイクラ終了で上位勢力の一角が崩れ、では、日本には一体いくつのコスプレSNSあるいは類似サイトが残っているのでしょうか!? オープン時期の古い順に、現在の運営母体とともに振り返ってみます。
・Cure(2001年/キュア株式会社) ・コスタイプ(2005年/株式会社メディアブロッサム) ・コスプレイヤーズアーカイブ(2006年/株式会社コスプレイヤーズアーカイブ) ・コスプライズ(2011年/株式会社ピーネスト) ・World Cosplay(2011年/キュア株式会社) ・あにスタ(2012年/株式会社山和エンターテイメント) ・AMPLE!(2012年/株式会社AMPLE) ・CH9(2014年/ディーエムソリューションズ株式会社)
……まだ8つも残ってましたね。CureとWorldCosplay(以下ワーコス)は同じ会社の姉妹サイトですが。 比較的新しいイメージのあったカイブがいつの間にか古参、もうじき10周年という時の流れにもビックリです。 他に変わり種としてコミックマーケットコスプレコミュニティというサイトもありますが、コミケ特化なので常用ではないでしょう。 では反対に、ここ数年で終了もしくは休止のコスプレSNSあるいは類似サイトは、レイクラ以外には……
・コスプレイヤーズネット ・コスモードネット ・コスちゃネ! ・レイヤーズネット ・Be-bit ・秋桜人 ・コスキューティー ・コスプレウォーカー
他、名前も思い出せないSNSがいくつかあります。 この連載の第1回だった「コスモードの栄光と挫折」でも、休刊になったコスプレ雑誌を複数挙げておりましたが、コスプレSNSも相当数がお亡くなりになっています! 人は何のために生まれてくるのか。 人の幸福とは何なのか。 コスプレSNSの存在意義はどこにあるのか。 カイブのフォトストック人気ランキングはどうして何年も動かないのか。
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