インターネットアーカイブで保存されている2001年、創生期のC`ure。( http://web.archive.org/web/20010831080013/http://cure.x-day.org/ ) 最初はこんな感じのサイトでした。ロゴに時代を感じる…
[駄犬の切り貼り実験ノート:第15回]
来年3月での終了を発表したCureから、姉妹サイトである「World Cosplay」(ワーコス)への画像移行ツールが12月より開始されました。 大きな注意点として、ワーコスの投稿画像は完全公開が原則である事と、アルバム機能が無い事です。 併せて、Cureへの画像投稿機能も終了しました。 メッセージのダウンロードツールは2月以降だそうです。
・Cureの一部サービス停止と移行ツール公開のお知らせ http://info.curecos.com/archives/3546
※ここはカイブニュースです。
前編あらすじ http://www.cosp.jp/news.aspx?id=371 2001年にコスプレ写真をネットで見せ合えるサイトとしてオープンしたCureは、紆余曲折を経て04年からライブドア社に吸収され快進撃。 06年には後のライバルとなるカイブがオープン。交流に向いた設計で急成長。 08年にはCureも大規模リニューアルし、交流機能を強化、アルバム機能など搭載。カイブとの二強時代へ突入。 09年からは“動くコスプレ”を掲げ、コスプレステージ「Cure Cosplay Collection」(略してCCC)開始。試行錯誤を経て、11年頃から本格的な公演を行っていく。
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12月2日、ついに画像投稿機能も終了。最後に管理人の乾たつみさんが自らUPし、説明と感謝を述べる事で有終の美を飾る…筈が、僅差で他の人もUPしてしまい、管理人挨拶が最後から2番目になってしまうという、実にCureらしい珍事。( http://ja.curecos.com/ ) ありがとうございました!引き続きワーコスでお世話になります! |
(一方その頃、富士山麓から伸びる地下トンネルでは、高熱のマグマを使った東京フライパン作戦が進行しつつあった……)
そんな訳で後編です。 近年の歴史と併せて、“動くコスプレ”路線が副次的に生んだショウビジネス化/タレント化のお話もさせていただきます。 「今度◯◯出演しまぁす!ファンのみなさん大好き!!」みたいにキラキラしたり、 その裏で「コスプレで有名になりたい…あわよくばタレントに」ってギラギラしたり、 そんな野心を隠そうとして言葉だけのペラペラな作品愛やキャラ愛を並べたり…… …という、何か壊れがちなアレです。(違います)
Cure年表:NHN-japn期 韓国のNHN社の日本法人であるNHN-japn株式会社がライブドア社を買収した事で、Cureを含む旧ライブドア系サービスがNHN-japan管轄に入る。 聞き慣れない社名かもしれないが、元の名はハンゲーム株式会社、そして現在のLINE株式会社でもある。 運営ごとライブドア社を吸収した形なので、Cureの移行そのものは比較的スムーズに行われ、大きなトラブルも無かった。 が、一年後……
2012- ・この時期キャラクターリングで、外国人レイヤーがエントリーすると同時に数百票単位で得票し、何のテーマでも優勝し続けるという不思議な現象が。どう見ても通常の投票形式ではあり得ないのだが。 ・徳間書店のボーカロイド専門誌「ボカロPlus Vol.3」とのコラボ企画で、コスプレ写真を募集。 ・「世界コスプレサミット2012」にカイブも協賛に入り、ついに国内予選およびチャンピオンシップ審査員としてCureとカイブの管理人が並び立つ。 ・前年コミケでエロ系のROMサークルに販売停止が相次いだ事で、コスホリック他のROM系即売会が事実上の受け皿として勢力拡大。時期になると宣伝用の過激な露出写真がCureにも投稿され、運営が即座に消すというイタチゴッコが風物詩に? ・映画「ダークシャドウ」公開記念で「ジョニー・デップ&ティム・バートンコンビ作品」公式コスプレ写真コンテスト。試写会イベントでデップとバートン監督に会えるという特典。 ・「アニメイトガールズフェスティバル2012」内でCCC公演。乙女系ゲームのファン層との親和性が高く、オタクな女子中高生がコスプレイヤーをアイドル視して黄色い声援を飛ばす光景が増える(…)。以降もアニメイトとは関係が深い。 ・エンターブレインより漫画「男装少女×コスプレジェニック」発売(御子柴トミィ作/御子紫はぐ原案)。CureとAcosが監修しており、女子高生が乙女系ゲームの男装コスプレに目覚め、超有名イケメンレイヤーが実は同校の先輩だったりという、とっても少女漫画である。 ・「立川あにきゃん」「練馬アニメカーニバル」でCCC公演、久しぶりの公募制。CCC開始から3年、徐々にではあるが門戸を開いていく方向へ。 ・画像投稿時に、ツイッターに連携させる機能追加。昔は画像への直リン禁止だった事を考えると、隔世の感…。 ・CSフジテレビ「漫道コバヤシ」で、ワンピース回に乾さん他ワンピレイヤー多数出演。この番組スタッフは「コスコスプレプレ」「ウルトラ怪獣散歩」とも共通。 ・Cure会員数95万人、内レイヤー14万人とアナウンスされる。 (同時期にカイブは約30万人、内レイヤー約10万人なので、Cureの海外登録分を引くと、レイヤー数ではかなり迫ってきている)
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Cure協力でコスプレ写真ページを組んだ「ボカロPlus Vol.3」。前年に公開された千本桜ブームの時期だった。 徳間書店のロマンアルバムといえば、宇宙戦艦ヤマトに始まり、ガンダムやイデオンなど、時代ごとの名作を記録した由緒正しいムック本シリーズである! |
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2012年6月ポートメッセ名古屋での、世界コスプレサミット日本代表選考会、国内決勝。 前列左がCure管理人の乾たつみ氏、その右がカイブ管理人の吉田創氏。…による審査で落ちたのが、後列で戦隊ロボのコスプレをしている筆者。 |
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2012年11月、立川あにきゃん。CCC出演者を久しぶりに公募したところ、やはり変化球も多くなった。それもまた“コスプレ”の幅ですね。 |
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