あなたのはさみ、テーピングでねちょねちょになっていませんか?
ウィッグカット、小道具や衣装製作、テーピングなど、はさみを使う機会が何かと多いコスプレイヤー。様々な場面で酷使を重ねた結果、いつの間にかはさみがずっしり重みを醸し出し、切れ味が悪くなっていた、ということはないだろうか?
今回は筆者がここ数年の間に錬成した”粘着でねちゃっとしたコスプレ用はさみ”をモデルに、はさみの切れ味を復活させる方法をご紹介していこう。
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粘着でくっついてしまい、開くのもやっとのこと。友人に貸すたびに文句を言われる代物。 |
はさみが切れなくなる原因 はさみの切れ味が悪くなる原因は主に以下の2つ。
・テープによる粘着等の汚れが付着している ・小さな傷や変形が生じたことによるダメージ
コスプレイヤー的に身近な原因は前者だと思うが、刃物自体がくたびれて切れ味が悪くなっていることもあるようだ。原因ごとに復活方法が異なるので、はさみの状態を見て対処していこう。
1.ガムテープで粘着汚れをオフ まずチェックしたいのが、粘着などによる汚れが原因で切れ味が落ちていないかというポイント。はさみが汚れていると刃物を研磨しようとしても効果が薄くなるので、最初のステップとしては粘着の強いガムテープで汚れを取り除くようにしよう。
見た目では頑固な粘着汚れも、ガムテープを何度かぺたぺた当てているとテープ側に汚れが移る。
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ガムテープは粘着が強めの布製の方が好ましい。 |
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粘着や汚れがテープに付着してくる。 |
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左がそのままの状態、右がガムテープで粘着を取った状態。 |
2.アルコールやウェットティッシュでふき取る 粘着を溶かす作用のあるアルコールで汚れをふき取る方法。ガムテープで取り切れなかった汚れはウェットティッシュ等でふき取るとすっきり。ただし、はさみは刃先に向かって力を入れると簡単に皮膚が切れてしまいケガの恐れがあるので、皆さんも十分注意していただきたい。
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力を入れるのでケガしないように注意! |
3.除光液、ラッカーうすめ液でふき取る より強力な汚れが付いてしまっている場合は、粘着を溶かす効果のある薬剤を使用すると効果的。コスプレイヤーの中でも所持率の高い除光液やラッカー薄め液がおすすめ。シンナー臭が強いので、換気をしながら作業しよう。
4.アルミホイル/アルミ缶を切る 刃物を研ぐことで切れ味を改善する方法。アルミホイル(アルミ缶でも可能)を何度かおり重ねた所をはさみで切る。アルミ缶は鋭利なのでケガをしないように注意。アルミの素材は柔らかく切るときの摩擦熱で溶けるので、はさみの刃の欠けた部分を補ってくれるという。
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アルミホイルを数回ザクザク! |
5.サンドペーパーで研磨 刃物の外側を磨いて平らにし、切れ味を復活させる方法。道具箱の中に眠っている紙やすりをこの機会に有効活用しよう。
6.専用の道具で刃先を研ぐ ご紹介した方法を試しても一向に復活しない頑固なはさみは、研いで切れ味を取り戻そう。中心の刃がネジで重なっているタイプは分解が可能なので、研ぎ器や研ぎ石を使って研磨する。
粘着などが原因の場合は1〜3、硬いものを切ったりして傷がついた場合は4〜6の方法で対応していくのがおすすめだ。筆者のはさみはガムテープ→ウェットティッシュ→アルミホイルという3ステップで見違えるほど切れ味が復活した!切れ味が悪くなってしまったはさみがある方は、ぜひ手軽な方法から試して検証してみていただきたい。
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