ハコスタジアム東京の、店舗オープン直後に参加した当時の写真。この時はまだ「ハコアムってなに?」という様子見の知り合いが多く、興味はあるけど参加は感想待ち……という人がけっこういた。
「コスプレイベント主催したら、一儲けできるかな?」 「コスプレスタジオ作れば、好きな趣味で稼げるかも?」
コスプレイベントや、コスプレスタジオに参加したことがある人なら、みんな一度は思ったことがあるのではないだろうか。
少なくとも、筆者は毎回のように「このイベント、参加者がこの数でスタッフがこれしかいないんだから、一儲けできるな」「ここなら施設の貸し出しが○円だから、この金額設定にすれば赤字にならずにイケるな」と、後ろ暗いことをちょくちょく考えている。
そんな風に、日々「運営って、ぶっちゃけどうなんだろう?」と疑問に思っていたのだが、いろいろと縁あって、関東でも最大規模のコスプレイベント「acosta! @池袋サンシャインシティ(以下アコスタ)」の主催さんと、シェアスタジオ「CURAS川崎」の店長さん、そして運営会社である、株式会社ハコスタの取締役副社長 松村さんに直接「最近のイベントとスタジオってどう?」と聞ける機会ができたので、せっかくだからストレートな疑問をぶつけてみた。
−−よろしくお願いします! まず最初に、企業であるハコスタから見た、コスプレイベントやスタジオについての現状を教えていただけますか?
【副社長】 大阪でHACOSTUDIOを開設してから9年経ちますが、当時と比べてコスプレイヤーの人口は増えて、ライトユーザーの比率も増えていると感じています。だからなのか、「コスプレ」の楽しみ方が多岐にわたるようになったと思います。
以前なら、スタジオやイベントで写真を撮影し、それをコスプレイヤーズアーカイブなどで公開して、感想などコメントで交流して終わり……といったイメージがありました。
しかし最近は、様々なSNSが広がっている影響か、写真を撮影するだけでなく、いろいろな形で交流することがメインとなっている気がします。Twitterで写真を公開したりはもちろん、ただコスプレをして遊んだり、踊ってみたり。ただ家で着るだけだったり。
コスプレする作品も、以前より替わる頻度が高く、速度が速くなったかも知れません。ここ最近は特に顕著ですが、こちらの予想よりずっと速く、流行りの作品・キャラクターのコスプレに切り替える人が多いと思います。
実は、ある程度そういうのを見越してシェアスタジオである「ハコスタジアム」などは作られています。どんなジャンルでも撮れるように、様々な種類のブースを設置していて、コスプレするキャラが替われば同じブースでも別の写真として楽しんでいただけるのではないかと。だからこそ、「ハコスタジアム」ではひとつのブースにかなり予算をかけて作りこむことができていました。
……ですが、最近はそうはいかなくなったように感じています。
作品の浮き沈みがそのままブースのニーズに現れるため、特定のブースでしか撮れない作品が流行してしまうと、それが撮れる場所にニーズが集中してしまうので。
また、コスプレの楽しみ方が変わってきているのもポイントです。前述の通り、スタジオでコスプレした記念にみんなで写真を撮って完了……という楽しみ方をしている人もいらっしゃいますが、今は「作りこみもできるスタジオ」が大変人気となっています。
うちの「CURAS川崎」がそうなのですが、オリジナリティーのある凝った写真を撮りたい人も増えてきました。スタジオも白ホリなどシンプルな場所を借りて、自分なりに作りこむのが楽しいようで、ハコスタジアム系列でも最近は「CURAS川崎」の利用者が増えていますね。
−−スタジオ運営で大変だったところはありますか?
【副社長】 刀剣乱舞の流行は、スタジオとしてはかなり辛かったですね(苦笑
どこのスタジオも同じだったと思いますが、とにかく和風に人が集まりすぎてしまい、和風ブースが無いと人は来ないし、あっても人が集まりすぎて撮れる時間が少なくなり、満足に撮影していただきにくい状態でした。
→続いて、池袋のイベント「アコスタ」についても質問!
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