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SIGMA単焦点28mm三態
ローディサイト
2023年04月29日 21:38
交換レンズ 単焦点レンズ
昔から尖ったスペックのレンズを作る傾向が強い、シグマの社風がよく現れているレンズの1つが、ズームレンズが進化する前の定番レンズだった単焦点28mmレンズだったりします。
オールドレンズをいろいろ集めてるうちに、SIGMAの28mmレンズが年代ごとに3本集まりました。左から、

MULTI WIDEMAX 28mmF2.8:1973年発売
NON-VIGNETTING 28mmF2.8:1985年発売
AF 28mmF1.8 ASPHERICAL(2型):1995年発売

・MULTI WIDEMAX 28mmF2.8

シグマ最初期の製品の1つである、WIDEMAX 28mmF2.8(1969年頃発売、写真左)のレンズコーティングをマルチコーティングにしたもの。
1970年代の単焦点28mmレンズは明るさがF3.5のものが大半だったのに対し、シグマは最初から明るさがF2.8のレンズを投入して他社との差別化を図ってきました。
フィルター径が62mmであるなど、軽量コンパクト化が優先されるようになった後年の単焦点28mmより大柄なところに時代を感じさせます。最短撮影距離は30cm。
SIGMATEL YS 135mmF1.8の部品取り(YS式交換マウントの流用が目的)として入手したもので、入手時は光学系カビ、絞り羽根に油が付着していてネバリありという状態。
幸いにも光学系にクモリはなく、整備したら通常撮影で使える状態になりました。

・NON-VIGNETTING 28mmF2.8
NON-VIGNETTING 28mmF2.8という耳慣れないネームが入った28mm。
VIGNETTINGとは口径食のこと。
広角レンズに現れやすく周辺光量不足の主原因にもなる、口径食を抑えて周辺光量と四隅のボケ描写の改善を図った意欲作。
最短撮影距離も22cmと近寄れます。フィルター径は52mm。

ただ、VIGNETTINGという言葉が一般的ではなかったため後年にH.L.WIDE28mmF2.8に製品名が変更されてます(H.L.はHIGH-LIGHTの意)。
描写面ではコアなファンの目に留まるものがあり、そこそこ売れたが生まれた時代が悪かった。
このレンズが発売された1985年は、
カメラの歴史上最大級の革命といわれる「α(アルファ)ショック(※)」が起こった年。
そのうえズームレンズの怪物的な進化が本格化した時期にも被ったため、数年で生産終了に。

※1985年2月に発売されたAF一眼レフカメラ、ミノルタ(現コニカミノルタ)α7000の登場は、既存のありとあらゆるMF一眼レフカメラをすべて時代遅れにしてしまうほどの衝撃だった。α7000が与えた衝撃は「αショック」として語り継がれている。

このレンズの一番の泣き所は経年劣化で中玉(第2群)にクモリが発生する確率が非常に高いこと。
そのうえヤフオクで出てくる確率が低いため(年間2,3本程度)入手するには根気が必要。

現に私が手にした個体は中玉に強いクモリが発生していて、

試しに撮ったもののコントラストが低過ぎて通常撮影では使えない状態。

そこで別の個体から中玉(第2群)を移植することで通常の撮影で使えるようになりました。

・AF28mmF1.8 ASPHERICAL(2型)
単焦点28mmF2.8が時代遅れとなれば、単焦点28mmはズームレンズでは容易に作れないF1.8やF2の明るさを求めるようになるのは必然の流れ。
シグマは平成に入ってから光学系に非球面レンズを使ったAF28mmF1.8ASPHERICALを発表。
1型(1991年発売)と2型(1995年発売)があり、1型は非球面レンズを1枚、2型は非球面レンズを2枚使っています。私が持っているのは2型です。
2型は1型より描写力が向上していて、重さも284gと軽量。
最短撮影距離30cmでフィルター径は58mm。

1型、2型ともにキヤノンEOSマウントには内蔵ROMの相性問題があるため、キヤノンEOSマウントの個体はデジタルEOSでは使えません。デジタルEOSで使うにはニコンAiAFマウントの個体にマウントアダプターを装着する必要があります。
また、このレンズは1型2型ともに経年劣化で鏡胴の表面がベタつきやすく、現存の個体は総じて見た目があまりよくありません。

*レンズごとの描写比較
カメラ:Canon EOS6D、絞り開放

MULTI WIDEMAX 28mmF2.8



絞り開放ではフレアやハロが発生していて全体的にうっすらと白っぽくコントラストが不足気味。
そのため結像が甘く全体的に締まりのない描写になる傾向が強い…
背後のボケもザワザワして落ち着きがない描写になりがち。周辺光量落ちは比較的少なめで、フィルター径を62mmにした効果がでています。

NON-VIGNETTING 28mmF2.8



絞り開放での鮮鋭度は高くコントラストも比較的高め。”口径食ゼロ”を名乗っているだけあって周辺光量は比較的良好。
近接撮影と遠景撮影では四隅の結像範囲に大きな差があり、とくに遠景撮影では中央から外れるとすぐに結像が甘くなる傾向が。その一方で近接撮影時のボケ描写は四隅まで安定しています。

AF 28mmF1.8ASPHERICALU



絞り開放では周辺光量落ちがあるものの、F1.8であることを考えれば少なめ。遠景撮影、近接撮影ともにF2.8クラス以上の描写力を有しているのは非球面レンズを2枚使った効果か。とくに四隅の解像度で大きな差がついています。
流石にF1.8だけあって近接撮影時のボケ量はF2.8より明らかに上。
ただボケの質という点では少々クセがあるような気も…?

*SIGMA NON-VIGNETTING28mmF2.8(SIGMA H.L.WIDE 28mmF2.8)の作例写真
今回とりあげた3本のうち、WIDEMAX 28mmF2.8とAF 28mmF1.8ASPHERICALUに関してはネット上を探せば作例写真が出てきます。
NON-VIGNETTING28mmF2.8(H.L.WIDE 28mmF2.8)については作例写真がほとんどアップされていないため、何枚か作例写真をアップします。

・EOS6Dで撮影

絞り開放(F2.8)。四隅まで結像していて玉ボケもきれいに出てます。曇りの日に撮影した写真のためか若干コントラストが不足気味。

絞り開放。前の晩に雪が降ったために雪が残ってます。さざんかの花の発色も上々。

絞りF8。2022年10月から11月にかけて岐阜市で行われた無人運転バスの社会実験を撮影した写真から。2022年の社会実験では金華山をバックに走る無人運転バスが撮影できることを知っていたので狙って撮った写真。運よく他の車が入らなかった!

絞り開放。無人運転バスを待っている間に川原町で撮影した写真から。質感描写はまずまず。画面右上隅に微妙にフレアが発生しているようにもみえなくもない…

絞りF5.6。わざと太陽光を入れた構図で撮影。フレアやゴーストはしっかりと出てますが「思ったほどでもない」という見方もできる…結像面の描写がしっかりしてるからか。F4まで絞れば周辺光量不足はほぼ解消され、F5.6まで絞れば均質性のある描写が得られます。
・EOS6DMk2で撮影

絞り開放(F2.8)。最短撮影距離の22cm付近でピントをあわせて撮影。夜桜がくっきりと浮かび上がっていて立体感や陰影表現も上々。右上に月を入れましたが口径食も少なめ。

単焦点28mmレンズは、これよりが画角が広い24mmや20mmを使うと、コスプレ撮影だけでなく普段の撮影においても画角が中途半端に思えてしまうという宿命みたいなものがあって、コムラノン28mmF2.5のような個性的な描写をするレンズや開放F値がF2といった明るいレンズでないと、どうしても存在感が希薄になりがち。
私の経験則からいえば、オールドレンズを手にする際には、単焦点28mmレンズを入手するかどうかは、よ〜く考えてから入手したほうがいいです。意外と出番が回ってこないので!

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