高尾のり子【コスプレイヤーズアーカイブ】--ダイアリー--

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私の悪趣味は盗聴です。

高尾のり子
2023年05月26日 16:18

人の噂って面白い。
とくに他人が自分をどう思ってるか、赤裸々に語られてるのを聴くのが好きだったりします。
だから、私の趣味の一つに盗聴があります。
悪趣味ですね。
こんな趣味に目覚めたキッカケは、高校生の頃に、たしか書道の時間で美術か書道を選択する方式だったけど、書道は不人気でくじ引きの結果、男子で唯一、私だけが書道になり、女子も少なく先生の濃密な指導が受けられる環境で、私は国語力は高かったけど当時は書道なんてワープロによって滅びると思っていたので、あまりやる気がなく、他の女子たちと喋るのに夢中になってました。
そんな雰囲気の授業で、ある日、さっさと書き終えた私は書道教室から本校舎に女子たちより先に戻る用事があって先に出たけど、その用事が急ぐほどでもないと考え直して書道教室に戻ろうとしたら、先生と女子たちが私のことを話題にしていたんです。
それで、思わず盗み聞き。
タカオくんって、独特だよね。とか。
そんな感じの悪口じゃないけど、赤裸々に色々と、私が男っぽくないこととか、なのに他高校には恋人がいるらしいとか、私自身わかっていることだけど、あらためて他人の口から聴くと感慨深かった。
で、そのまま立ち去ってもよかったけど、あえて先生と女子たちが教室を出てくるのを待ちました。
そして、出てきて、先生たちの顔色が変わる。もちろん「え、居たの。聴かれてた？」って表情。
私は不思議に楽しくなって、笑顔で頷いた記憶があります。
そして、それ以降、私は悪口であっても自分のことを他人がどう思ってるか、聴くのが好きになってます。
違法でない範囲で盗聴、録音もしますね。
まあ、高校生だった頃は、まだ電子機器が高かったけど、今となっては録音なんて簡単でしょ。
席を離れるとき、カバンや本に隠した機器を録音状態のまま、離れる。
しばらくして戻ってくると、私について何か周りが言ってることが、たまにある。
それを聴いて、楽しむ。
う～ん、我ながら悪趣味。
もちろん、夜間大学と専門学校でもやってみた。
トイレは使わないくせに、あえて休み時間に離席して、テラスや屋上に行ったりして戻ってくる。
言われてたことは、夜間大学では、女物の服をまぜて着てること、私は言わずに黙ってるけど私が別の学校にも行ってそうなこと（まあ、これは期末テスト前とか大学の講義がくだらない内容だとテスト勉強してたから、違う教科書もってるのは見ればわかるよね）、男なのに腋の毛を処理してること。
専門学校の方でも、腋のこと、服のこと、勉強ができるからって調子にのってること、教頭にヒイキされてるからって調子にのってること、弱いくせに女子に話しかけてナンパなヤツなこと、上品ぶって他の男子を見下していること。
と、まあ、自覚のあるようなことが多かったけど、じゃあ、下品なことを言いまくる人たちを、どう見上げろと言うの？とは思った。
そして、３年も、いっしょにいると朱に交われば赤くなるで、だんだん私も染まってしまったし。学年３０人で格闘技もやるから、人間関係が大学に比べてはるかに濃密で、染まりやすい。
私に恋人がいる話とかも聞き出されたし、隠してて、たまたま彩花さんと街に出たとき見つかると、うざいから正直に言ったり。言えば言ったで、性的関係についても訊いてくるし。
一人暮らしが長くなってきた私は土日は女装してメスイキしてたから、いっそ、卒業まで残り半年って時期だったから、言ってやろうと思って、アナルで遊んでるって言ったら、「彼女いやがらん？」と。あ、そういう理解になりますか、だよね、まさか自分で自分に、とはね。ちなみに彩花さんへ提案したことはあるけど、断られてます。で、あの頃はメスイキという言葉も知らなかったから、そこは話さず普通の性的な関係のある恋人がいるよ、とだけ話してあげた。そうして率直に話してみると、さんざん性的に下品なこと言ってた男子たちの大半は実は童貞で、ぜんぜん経験がないことがわかって、おかしかった。もちろん、笑わないようにして。むしろ、かわいいと思ったし。
笑ったといえば、女子の肩に熱したライターをつけた男の特殊な自慰の研究。
いろいろな自慰を寮の部屋で試してるらしく、自慢げに語ってくれたのが、手を使わないオナニー。
机かベッドの角にでも押し付けるのかと思ったら、手も使わないし、物も使わないらしい。
あぐらに座って、ただ一心に興奮しそうなことを考えつつ、ピンと力を入れて局所を立てる、次に力を抜いて、さげる。この繰り返し。立てる、さげる、立てる、さげる、平行して妄想する。なかなかイケないけど、最終的には到達できたらしい。なんか、その話を聴いたら、バカ可愛いというか、一周まわって親しみが湧いた。むしろ、この人、メスイキの才能があると思う。
そんな可愛いオナニーをしていた男は、今や４児の父親らしくて、お盛んな才能を活かしたようで少子化日本に貢献していて立派だと思います。

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