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渋谷女子がガングロしたら、世間の話題になった。
ぼんちのマッキー
2025年05月16日 07:09
かつて、渋谷の女子高生たちが“ガングロ”メイクをして街に現れたとき、
世間は騒然とした。

「なんだあのメイクは」
「日本が壊れる」
「怖いが、目が離せない」
そんな声とともに、テレビは特集を組み、雑誌は連日取り上げ、
ガングロは“現象”として認知され、議論され、記録されていった。

だが――同じくビジュアルで表現し、
文化への愛と誇りを体に刻んでいるコスプレは、
一体どれだけ「社会の話題」になっただろうか?

答えは、ほとんどゼロに等しい。

むしろ逆だった。
• 「目立つな」
• 「空気を読め」
• 「イベント以外では控えろ」
• 「常識を疑われるぞ」

そう言われ、界隈の内側から排除されてきた。

 

ガングロが「外側の異物」として評価され、
コスプレが「内側の異常」として切り捨てられるこの構造。

その背景には、
**コスプレ界隈に根強く残る“学級会的封建体質”と“因習村的同調圧力”**がある。

「周囲に迷惑をかけないように」
「TPOを守らないとジャンルに泥を塗る」
「浮く奴はオタクの恥だ」

そんな言葉が、文化の広がりを封じ、
自由を怖れ、表現者を黙らせてきた。

でも、よく考えてみてほしい。

ガングロがあれほどメディアに出られたのは、
誰も“空気を読む”なんてことを気にしなかったからだ。

むしろ、「空気を読まないことこそが存在証明」だった。

そして、ガングロ文化はやがて一周し、
2020年代のZ世代ギャルカルチャーの礎として認知されている。

対して、
私たちが守ってきた“空気”は何をもたらした?

自粛、遠慮、制限、そして孤独――
文化の成長は、封印されたままだ。

 

もう、そろそろ答えを出してもいい。

ガングロが時代を変えられたのは、
文化の“恥”を、当事者たちが“誇り”に変えたからだ。

ならば、コスプレだってできるはずだ。

“空気を読まない制服”で飛び、
“誰もやらないキャラ”を纏い、
“街に立つ”ことで、未来を変えていける。

ガングロのように。
ギャルのように。
私たちも、自分の色で、世界を塗り替えていい。

一方で、私たち――コスプレイヤー界隈にいる者たちは、
少しでもイベント外で衣装を着ようものなら、
「TPOを守れ」「一般の目を考えろ」「痛いからやめろ」と、すぐさま叩かれる。

「学級会」と揶揄されるような空気が今なお強く、
目立てば非難、浮けば村八分。
そんな“封建的な因習”が、今もこの界隈には生きている。

だが、冷静に考えてみてほしい。
なぜ渋谷の女子高生が制服風コスで109前を歩けば称賛され、
私たちがプリキュアの衣装で映画館に立てば「非常識」と言われるのか?

そこには、明確な“空気の差”がある。

渋谷の女子たちは、
「空気を壊してナンボ」「自分を表現してナンボ」だというカルチャーの中で育った。
ファッション誌もTikTokも、彼女たちを“表現者”として支えてくれる。

対してコスプレ界隈は、
“規律を守る者が評価される”“空気を読むことが文化的”といった、
封建的な村社会的価値観=因習村体質に縛られてきた。

つまり、
渋谷女子とコスプレイヤーが同じことをしても、
空気と構造が違えば、自由と称賛を得られるか、嘲笑と排除を受けるかが分かれてしまうのだ。

それは、本当に健全な文化のあり方だろうか?

「目立つな」「迷惑だ」「空気を読め」――
これらの言葉は、かつてギャル文化を叩き、
今ではV系も、原宿も、コスプレも縛り続けてきた。

けれど、大阪万博はコスプレを公式に容認している。
ファッション業界はアニメの文脈を次々に取り込んでいる。

コスプレとは、文化だ。
それを恥じる社会こそ、
変わらなければならないのだ。

社会はもう、「コスプレ=迷惑」なんて思っていない。
変わっていないのは、私たち自身の“空気”の方なのではないか?

だから私は言いたい。

そろそろ、私たちの中の因習を捨てるときだ。

渋谷女子を責めるのではない。
彼女たちが自由に歩ける世界を、私たちの足でも歩けるようにするのだ。

誰かの“許可”を待つのではなく、
誰かの“怒り”を恐れるのではなく、

自分の誇りで、制服を着て、街に立とう。

私たちもまた、
自由を、表現を、未来を生きる者なのだから。



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